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フランスといえばワイン、ワインといえばフランス、といっても過言ではないこの国。パリでは毎年春と秋の2回、大きなワイン見本市が開催されます。それが”サロン・デュ・ヴァン。フランスの主要都市で行われているものですが、パリでもかなり大規模な見本市として開催されます。中でも秋の見本市はかなりの規模。パリでも有数の大きな会場を貸切って行われます。赤・白・ロゼワイン、シャンパーニュ、スパークリング(フランスではヴァン・ムスー)、コニャックに至るまで、フランス中の作り手が集まるワインの祭典です。

前回ご紹介したサロン・デュ・ショコラは、日本の私たちでなじみの深い有名ショコラティエも参加する見本市ですが、このサロン・デュ・ヴァンはパリのワイン屋さんにはまず出回らない小さな作り手のワインたちがとにかくたくさん集まる見本市。パリっ子たちはこの祭典になると、大きなスーツケースやカートを引いて会場内へ入ります。なぜなら、皆お気に入りの作り手のワインをケースで購入するから。かくいう私も、去年のこの時期はキャリーを引いて会場入りしました。

秋のこの祭典は例年5日間行われ、会場に入ると参加作り手が書かれたリストとティスティンググラスが渡されます。入場料は一応設定されていますが、皆ひいきの作り手から招待状をもらっている場合がほとんどなので、ほぼ無料です。

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会場に入ると、上の写真のように各作り手のブースが所狭しと並び、お目当ての作り手ブースにまっすぐ行く人、いくつか他の気になったブースも試して、帰る前にお目当てのブースに行く人、そして私のように、リストとにらめっこをしてめぼしいブースすべてに足を運ぶ人。この祭典の楽しみ方は人それぞれです。

会場内には軽食や、ワインのお供となるフォワグラのパテ、コンフィチュール、バケット、フロマージュのブースもあり、フォワグラのパテをたっぷりはさんだサンドウィッチをかじりながらワインの試飲を愉しむ人の姿もちらほら見かけます。

ただ散策するだけでも楽しくなってしまうこの祭典ですが、秋の祭典はあまりに会場が広いため、無計画にうろうろしすると、結局疲れてしまいなかなか好みのワインに出会えずに帰ってしまう観光客の方も見かけました。サロン・デュ・ヴァンははっきり言って事前の情報集めや、別の日に行った友達に今回おすすめのブースを聞いてみるなどのリアルタイムの情報集めが要です。もちろん、毎年毎年必ず買うお目当てのところは別ですが、少しでも美味しいワインに巡り合いたいのがフランス人。ワイン好きはそこに手間は惜しみません。そして周りの友人・知人と必ず情報を共有しています。もしこの季節にパリに旅行をする方で、この祭典に行ってみたい方、事前の情報収集をオススメします。

フランス語や英語なんてわからないよという方、ご安心ください。この祭典に足を運んでいる在仏法人はたくさんいます。ブログもたくさん投稿されています。

私も去年のこの祭典は5日間中4日通いました。4日通っても、めぼしをつけたブース全ては回りきれませんでした。ブースによっては本当にいつも混んでいて、試飲にいきつくまでにものすごく時間がかかったり、後で行こう行こうと思って行った最終日は、そのブースのワインは無くなったのかブース自体が閉店してしまっていたり・・・。まわり方に本当に工夫が必要だし、欲張りは失敗のもとだと反省させられました。それでも、4日間通っただけあって、お気に入りのワインブースのムッシュやマダムと顔見知りになれてそのブースに行ったときにはワイン片手に世間話を愉しむ、なんてことも。

皆さんが好きなフランスワインはなんですか?

サービススタッフ 萩原 瑛世