明けましておめでとうございます。本年もパフュームをよろしくお願いいたします。 パフュームは今年は新年5日からスタートし、本日が営業2日目でした。皆様も多くの方が昨日仕事始めだったかと思います。皆様は良い年を迎えられましたでしょうか?
前回のブログで少しご紹介しましたが、フランスでは一般的に年越しのカウントダウンは盛り上がりますが、新年は2日から通常みんな仕事始め。日本のようなお正月はありません。 1月になるとお菓子屋さんやパン屋さんの店先に決まって並びだすのが”Galette des Rois”(ガレット・デ・ロワ)。これはお正月明け最初の日曜日に食べるお菓子です。フランス語で「galette」とは円形のケーキ、「roi」とは王様という意味で、キリスト教の祭日、エピファニー(Épiphanie)を祝い、フランスで食べられる伝統のお菓子となっています。ちなみに、エピファニー(公現祭)は1月6日。キリストの誕生を祝って東方からやって来た、3人の王様(Rois manges)のお祭りです。
ガレット・デ・ロワは、パイ生地にアーモンドクリームが入ったフランジパーヌ・ガレット(galette à la frangipane)が一般的で、ケーキの中には、フェーヴ(fève)というものが隠されてます。このお菓子を家族や友人また職場で切り分けて食べ、フェーヴが自分のケーキに入っていたら、その人が今年の王様・王妃となります。紙製の金や銀の王冠が与えられ、幸運が1年間継続するといわれてます。
この風習は、古代ローマ時代にサトゥルヌス祭(Saturnales)という7日間のお祭りに、友達や王様にお菓子をプレゼントをする習慣から生まれたと言われています。
当時はそら豆が使われてました。フランス語でそら豆は「フェーヴ(fêve)」。そのため今でもフェーヴという言葉が受け継がれてます。その後、19世紀は半ばには、そら豆に代わって陶器のフェーヴが使われるようになり、今ではそれぞれのお菓子屋さんやパン屋さんで趣向をこらしたバラエティ豊かなフエーヴが用意されています。私が食べたガレット・デ・ロワの中には、クリスチャン・ルブタンプロデュースのなんともかわいらしい靴フエーヴが入っていました。フランス人はコレクション好きの人も多く、フェーヴ(fèves)をコレクションしている人も、たくさんいるのだそうです。
今年も拙いブログではありますが、フランスの魅力をたくさん皆様にお伝えできるよう、頑張りたいと思っております!(たまに違うテーマになることもありますが・・・)今年もお時間があるときにこのブログも覗いていただけたら幸いです。
サービススタッフ 萩原 瑛世