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  • 2014.1.7

    Bonne Annee!

    galette-2014 明けましておめでとうございます。本年もパフュームをよろしくお願いいたします。 パフュームは今年は新年5日からスタートし、本日が営業2日目でした。皆様も多くの方が昨日仕事始めだったかと思います。皆様は良い年を迎えられましたでしょうか?

    前回のブログで少しご紹介しましたが、フランスでは一般的に年越しのカウントダウンは盛り上がりますが、新年は2日から通常みんな仕事始め。日本のようなお正月はありません。 1月になるとお菓子屋さんやパン屋さんの店先に決まって並びだすのが”Galette des Rois”(ガレット・デ・ロワ)。これはお正月明け最初の日曜日に食べるお菓子です。フランス語で「galette」とは円形のケーキ、「roi」とは王様という意味で、キリスト教の祭日、エピファニー(Épiphanie)を祝い、フランスで食べられる伝統のお菓子となっています。ちなみに、エピファニー(公現祭)は1月6日。キリストの誕生を祝って東方からやって来た、3人の王様(Rois manges)のお祭りです。

    ガレット・デ・ロワは、パイ生地にアーモンドクリームが入ったフランジパーヌ・ガレット(galette à la frangipane)が一般的で、ケーキの中には、フェーヴ(fève)というものが隠されてます。このお菓子を家族や友人また職場で切り分けて食べ、フェーヴが自分のケーキに入っていたら、その人が今年の王様・王妃となります。紙製の金や銀の王冠が与えられ、幸運が1年間継続するといわれてます。

    この風習は、古代ローマ時代にサトゥルヌス祭(Saturnales)という7日間のお祭りに、友達や王様にお菓子をプレゼントをする習慣から生まれたと言われています。
    当時はそら豆が使われてました。フランス語でそら豆は「フェーヴ(fêve)」。そのため今でもフェーヴという言葉が受け継がれてます。その後、19世紀は半ばには、そら豆に代わって陶器のフェーヴが使われるようになり、今ではそれぞれのお菓子屋さんやパン屋さんで趣向をこらしたバラエティ豊かなフエーヴが用意されています。私が食べたガレット・デ・ロワの中には、クリスチャン・ルブタンプロデュースのなんともかわいらしい靴フエーヴが入っていました。フランス人はコレクション好きの人も多く、フェーヴ(fèves)をコレクションしている人も、たくさんいるのだそうです。

    今年も拙いブログではありますが、フランスの魅力をたくさん皆様にお伝えできるよう、頑張りたいと思っております!(たまに違うテーマになることもありますが・・・)今年もお時間があるときにこのブログも覗いていただけたら幸いです。

    サービススタッフ 萩原 瑛世

     

     

     

     

     

  • 2013.12.31

    La Saint-Sylvestre~大晦日~

    PARIS

    早いもので今日は大晦日。皆様の2013年は、どんな年だったでしょうか。

    前回のブログでご紹介したとおり、フランスではクリスマスは家族と過ごし、大晦日は友達や恋人とカウントダウンをして新年を迎えます。

    フランスで大晦日は”La Saint-Sylvestre”(サン・シルベストル)。31日の夜は、各レストランやカフェもサン・シルベストルの特別メニューを用意して新年を迎える舞台を演出してくれます。もちろん、普段の2倍から3倍くらいのお値段ですが・・・。

    23時を過ぎてくると、どこからともなく人がぞろぞろとエッフェル塔のお膝下シャン・ド・マルス公園や、シャンゼリゼ通りに集まりだし、カウントダウンのスタンバイ。そして新年の秒読みと同時に「 Bonne Année!!」(ボナネー!!)と叫びあい、いたるところで爆竹、誰彼かまわずビズー(挨拶のキス)と、大騒ぎの始まりです。私も2012年の年明けは凱旋門で過ごし、そこからシャン・ド・マルス公園に歩いていくというたいへん”ありきたり”な年越しをしました。

    私も友人もその辺の見ず知らずの人と握手・ビズーは当たり前。近くの片手にシャンパンの瓶を持った人にシャンパンをご馳走になったりとなんでもありの年越しでした。

    花火でもあがるのかな、と期待していたものの、特に花火はなし。誰かが個人的に打ち上げているらしき花火のみでした。

    パリの大みそかの夜はメトロ(地下鉄)はすべて無料。そして、朝まで運行しているというたいへんありがたいシステムなのですが、そのためありえないくらいの大混雑。はっきり言って、歩いてもメトロに乗っても、目的地までにかかる時間は同じかもしれません。

    それでもみんなで集まって、騒いで、新年を迎えた喜びを分かち合うフランスの大晦日は私も大好きで、大変印象深い思い出の一つです。

    皆様も思い思いの大晦日・年越しを過ごされることと思います。

    パフュームは本日31日から新年4日までの5日間、冬季休業となります。新年5日からは通常通り営業いたします。

    4月からオープンしたパフュームですが、今年1年、皆様に支えられ、年越しを迎えることができました。本当にありがとうございます。

    来年も美味しい料理とワイン、くつろげる空間をご用意して皆様をお待ちしております。

    どれでは皆様、よいお年を!!

    サービススタッフ 萩原 瑛世

  • 2013.12.24

    Joyeux Noël !!

    A

     

    早いもので今日はクリスマス・イヴ。昨日までの3連休でクリスマスを楽しまれた方もいらっしゃると思いますが、今日が本当のクリスマス・イヴで明日がクリスマス。

    もともとカトリックの国であるフランス。12月に入るとすぐに街頭にはイルミネーションが灯り、パリやクリスマス市で有名なストラスブールやコルマールでは街のあちこちに山小屋風のクリスマス市が立って、連日多くの人でにぎわいます。

    フランス語でクリスマスはノエル(Noël )と言いますが、フランス人にとってノエルは家族で過ごす大切な日。家には樅の木のツリーとクレッシュ(Créche)と呼ばれるイエス・キリスト生誕を再現した小さな人形を飾り、24日の夜、あるいは25日のお昼に一年で一番贅沢なご馳走を家族で楽しみます。そしてメイン・イベントは、子どもたちが心を躍らせるプレゼント交換。カトリック教の伝統を守る家庭はイブの夜に教会のミサへ出かけます。つまり、フランス人にとってノエルは日本の新年のようなもの。では新年はどのように過ごすの?というと、大晦日に友達同士でワイワイ騒いでカウントダウンを祝います。クリスマスは恋人や友達と過ごし、新年は家族と迎える日本とは逆と言えます。休暇もそれにあわせられており、日本人の年末年始のお正月休みの代わりにクリスマス休暇があります。このタイミングでフランス人たちは家族と過ごすため、一斉に帰省ラッシュが始まります。24日には各々教会で行われるミサに参加し、今年1年の生活への感謝と、来年1年の生活のための祈りをささげるのです。

    私も、一昨年の今頃はステイ先の人たちとミサに行きました。ノートルダム大聖堂のような大きなところは観光客でいっぱいですが、町中にある教会はその周辺に住む人たちでいっぱい。もちろんみなさんクリスチャンなわけで、ミサのしきたりもご存知なわけですが、一般的な日本人の私は正直中途半端に参加するべきではなかったのかも・・・と思うほど、厳粛な気持ちにさせられる雰囲気をもっていました。そんなつもりで参加していなかった私は、横にいるステイ先の家族の動作を見て立ったり座ったり、黙祷したり・・・。ちょっと場違いだったけれど、フランスの文化の一端を体験するという意味では、よい経験になったと思っています。

    とはいえ、「大切なひととクリスマスを過ごす」という意味では、日本もフランスも同じ。

    皆さん思い思いのクリスマスを過ごされることと思います。

    パフュームも21日からクリスマスメニューが始まり、空気は一挙にクリスマスムードに。この週末は、たくさんのお客様にご来店いただきました。

    クリスマスはまだこれからが本番。平日ではありますが、皆様、素敵なクリスマスをどうぞお過ごしください。

    サービススタッフ 萩原 瑛世

     

  • 2013.12.1

    Salon du vin~サロン・デュ・ヴァン~

    写真3

    フランスといえばワイン、ワインといえばフランス、といっても過言ではないこの国。パリでは毎年春と秋の2回、大きなワイン見本市が開催されます。それが”サロン・デュ・ヴァン。フランスの主要都市で行われているものですが、パリでもかなり大規模な見本市として開催されます。中でも秋の見本市はかなりの規模。パリでも有数の大きな会場を貸切って行われます。赤・白・ロゼワイン、シャンパーニュ、スパークリング(フランスではヴァン・ムスー)、コニャックに至るまで、フランス中の作り手が集まるワインの祭典です。

    前回ご紹介したサロン・デュ・ショコラは、日本の私たちでなじみの深い有名ショコラティエも参加する見本市ですが、このサロン・デュ・ヴァンはパリのワイン屋さんにはまず出回らない小さな作り手のワインたちがとにかくたくさん集まる見本市。パリっ子たちはこの祭典になると、大きなスーツケースやカートを引いて会場内へ入ります。なぜなら、皆お気に入りの作り手のワインをケースで購入するから。かくいう私も、去年のこの時期はキャリーを引いて会場入りしました。

    秋のこの祭典は例年5日間行われ、会場に入ると参加作り手が書かれたリストとティスティンググラスが渡されます。入場料は一応設定されていますが、皆ひいきの作り手から招待状をもらっている場合がほとんどなので、ほぼ無料です。

    写真4

    会場に入ると、上の写真のように各作り手のブースが所狭しと並び、お目当ての作り手ブースにまっすぐ行く人、いくつか他の気になったブースも試して、帰る前にお目当てのブースに行く人、そして私のように、リストとにらめっこをしてめぼしいブースすべてに足を運ぶ人。この祭典の楽しみ方は人それぞれです。

    会場内には軽食や、ワインのお供となるフォワグラのパテ、コンフィチュール、バケット、フロマージュのブースもあり、フォワグラのパテをたっぷりはさんだサンドウィッチをかじりながらワインの試飲を愉しむ人の姿もちらほら見かけます。

    ただ散策するだけでも楽しくなってしまうこの祭典ですが、秋の祭典はあまりに会場が広いため、無計画にうろうろしすると、結局疲れてしまいなかなか好みのワインに出会えずに帰ってしまう観光客の方も見かけました。サロン・デュ・ヴァンははっきり言って事前の情報集めや、別の日に行った友達に今回おすすめのブースを聞いてみるなどのリアルタイムの情報集めが要です。もちろん、毎年毎年必ず買うお目当てのところは別ですが、少しでも美味しいワインに巡り合いたいのがフランス人。ワイン好きはそこに手間は惜しみません。そして周りの友人・知人と必ず情報を共有しています。もしこの季節にパリに旅行をする方で、この祭典に行ってみたい方、事前の情報収集をオススメします。

    フランス語や英語なんてわからないよという方、ご安心ください。この祭典に足を運んでいる在仏法人はたくさんいます。ブログもたくさん投稿されています。

    私も去年のこの祭典は5日間中4日通いました。4日通っても、めぼしをつけたブース全ては回りきれませんでした。ブースによっては本当にいつも混んでいて、試飲にいきつくまでにものすごく時間がかかったり、後で行こう行こうと思って行った最終日は、そのブースのワインは無くなったのかブース自体が閉店してしまっていたり・・・。まわり方に本当に工夫が必要だし、欲張りは失敗のもとだと反省させられました。それでも、4日間通っただけあって、お気に入りのワインブースのムッシュやマダムと顔見知りになれてそのブースに行ったときにはワイン片手に世間話を愉しむ、なんてことも。

    皆さんが好きなフランスワインはなんですか?

    サービススタッフ 萩原 瑛世

     

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